7/22 数学・正直者はバカをみる?
「正直者はバカをみる」とはよく聞くコトバ(しかし教育者が口にすべきでないコトバ)だが、数学の計算でもあてはまる。 例によって実例をあげてご説明させていただく。 【問題】つぎの計算をせよ。 63×75 25×18 【解答例 A】 63×75=4725 25×18=450 だから 4725 450 約分して 21 2 と問題に正直?に掛け算を先におこなう方法。 【解答例 B】 63と18を9で約分して 63→7 18→2 75と25を25で約分して 75→3 25→1 となるので 7×3 _ 21 1×2  ̄ 2 と約分をまっ先におこなう方法。 2つの解答例をくらべれば、【解答例 A】は ①掛け算という余計な手間を食い ②4725 と 450 の約分が数が大きいのでやりにくく ③やることが多いのでミスを犯す率も高くなる。 のであって、バカをみているのは一目瞭然であろう。 平方根の計算(中3の範囲)でも同様であって、根号の中の数を根号の外に出す場合、たとえば根号の中身が 6×42 であれば、 6×42=252 と掛け算をおこなってから考えるのではなくて、 6×42=(2×3)×(2×3×7)=(2×2)×(3×3)×7 として 2 と 3 を根号の外に出す方がお利口さんである。 ( 6×6×7 として 6 を根号の外に出す方がさらにお利口さんなことはモチロンである。) とまぁこのように掛け算はすぐにやらない方がバカをみず、御利益にありつける場合が多いようである。 閑話休題。ふだん習慣的におこなっていること(数学にかぎらない)の中にバカをみていることがないかどうか再点検してみると以外な新発見があったりして、人生のたのしみがふえるんじゃないか、と小生は思いますが、貴殿は如何? 勉強も教える数学受験学習塾 |