7/16 数学・「書く」は偉大
今まで3回にわたって「書くことの御利益(ごりやく)」をご紹介した。 今回はこれらをまとめてみよう。 [6/15 間違い暗算] では、 2つのタスク(たとえば「符号(+-)を変えること」と「式を展開する(カッコを外す)こと」)を暗算で同時におこなうとミスを誘発するので、タスクを完全に分け、各タスクをそれぞれ紙に書いておこなうべし。 というはなしで、書くことの御利益は 【ミスを減らす】 ということであった。 [6/27 書けば解ける] では、 頭の中だけで考えてわからないときは、紙に書いてみると問題の全体像や解決策が見えてくる。 すなわち書くことの御利益は 【思考力増強】 であるというはなしであった。 [7/6 図形に書き込む] では 図形に、わかっていることを(長さや角が等しい、とか平行とかを記号で)書き込むと問題の解決策を見つけやすい。 ということで、書くことの御利益は上とおなじく 【思考力増強】 であった。 まとめると、書くことの御利益は 【ミスを減らす】と【思考力増強】 の2つということになるが、もうひとつ 【記録(or保存)】 という一面もある。 ところで もし「書く(および描く)」ということが存在していなかったら、現在の文明社会も存在しないであろう。 科学者は紙とエンピツを取り上げられたら、あたらしい理論を展開することができるだろうか? エジソンだって書くことなしに発明ができただろうか? 文学作品も絵画も存在しないわけだ。 そう想うと「書く」とは偉大なことだと思う。 これは地球上では人類だけがもつ特権だ。 この特権を利用しない手はない。 「めんどっちい」とか「ノートや教科書がきたなくなる」とかおっしゃらずに、おおいにこの特権を行使していただきたい。 切望申しあげる。 数学の勉強,学習,受験
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