5/31 英単語の暗記に単語集はNG | 勉強もたまには教える数学塾

5/31 英単語の暗記に単語集はNG

勉強を教えない通信教育受験塾の捨面子(シャメンツ)です。

また発刊予定日(毎週日曜夜)をオーバーしてしまった。申しわけない。
小生は高校生のとき、遅刻常習犯であった。「スズメ百まで踊り忘れず」か。
だれだ? 「ばかは死ななきゃなおらない」と言ったやつは。

さて、今回の主題だが、タイトルのようなことはよく耳にする。
さらに、「英単語をおぼえるには、例文を暗記せよ」と言う先生方も多い。

なぜか?

小生は、塾(実在しています)では数学を担当していて、英語は本業ではないのだが、昔、旺文社のマメ単語集を使って英単語を覚えたことのある反面教師として、反省をこめたコメントをさせていただくだけの資格はあるだろう。

また、まえおきが長引いた。「前置先生」と言われそうだ。

「単語集はNG」ということのココロは、
「ほとんどの英単語のひとつひとつは日本語単語に対応していない。日本語単語で置き換えるなんてできない。 英単語というやつはそんなに単純なものじゃあない。」
ということなのだ。

それは、英語と日本語とが、まったく異なる言語だからだ。

「そんなこと言われなくてもわかってるよ」
とおっしゃりたい気持ちはよくわかる。 しかし、どこまでおわかりかな?

言語体系というソフトが異なる、というだけでなく、それを遥かに超えたちがいがある。
Windows か Mac か、どころではないのだ。

英語をつくったイギリス人の感じ方、考え方、およびそのバックになっている気候風土、歴史、宗教、文化、エトセトラが、日本人のそれらとおおいに異なるのだ。

たとえば、感じ方のちがいについてのごく単純な例として(単純すぎてやや問題ありかもしれないが)、ニワトリの鳴き声の表現がある。

日本語では「コケコッコー」(地方によっては異なるかもしれないが)。
英語では「クックドゥドルー」である。
これだけ感じ方にちがいがあるのだ。

感じ方、考え方、が日本人とはいちいち異なるイギリス人から発生した英語が、日本語とは、その外見的なソフト部分(アルファベット表記、文法など)だけでなく、中身であるコンテンツ(ニワトリの鳴き声の類や、単語、フレーズなどに含まれるココロのようなもの)も大きく異なってしまうのは当然の結果なのだ。

というわけで、英単語と日本語単語とを羅列しただけの英単語集(たとえばO社の「○単」など)は、カテゴリー "NG" に属する。


(蛇足)
小生は、しゃべり方については、アメリカ英語よりイギリス英語が好きだ。
アメリカ英語はズルズルしていて、あまりメリハリがない。
イギリス英語はアクセントなんかがはっきりしていてメリハリがある。

古くて恐縮だが、オードリー・ヘプバーンの英語はメリハリがあって聴きやすく、美しい。
それにくらべて、小生がファンであるスティーブ・マックィーンの英語はズルズル・アメリカン・イングリッシュそのもので、聴いてがっかりさせられた。
日本語吹き替えを聴いているほうがずっとマシだ。

スティーブ・マックィーンといえば、彼の運動神経の化身のように流麗なアクションこそないものの、フェイ・ダナウェイとともに、しゃれて、深味のある演技で小生を魅了してくれた " 華麗なる賭け " を思い出す。
日本語吹き替え版では、大金持ち社長のマックィーンが、お遊びで人を雇って銀行強盗をやらせる、という筋書きだが、もとの英語版では、まるでちがうのだ。

次週は、お勉強をはなれて、それについて書かせていただきたいと思うのだが?




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