4/24 若者ニ告グⅣ | 勉強もたまには教える数学塾

4/24 若者ニ告グⅣ


勉強も教える通信教育受験塾の捨面子(シャメンツ)です。

前回は、「趣味 や 好きなこと の延長線上に自分の天職がある」という趣旨の新聞記事をご紹介したが、ほんとにそうだと思う。

私事で恐縮だが、小生は昔、民間会社のサラリーマンをやっていた。 自社の製品をつくるための生産設備機械の設計がおもな仕事であった。

仕事は気に入っていたが、多忙すぎるとか、人間関係とか マァいろいろあってサラリーマンをやめることにしたとき、つぎにやる職業を、鍼灸師
(シンキュウシ:ほそい針を人体に刺したり、皮膚にモグサなるものを付け、それを燃やしたりして病気や痛みをなおす治療をおこなう者)にしたのである。

鍼灸師を選んだ理由は、妻の知り合いに鍼灸師がいて、それがえらく繁盛しており、そのマネをしようと思ったのである。
小生はそれまで鍼灸にはまったく興味がなく、また、人の病気をなおすことにも興味はなかった。
つまり、「金儲けのため、イイ生活がしたいため」 だけで選んだのである。

鍼灸学校に通って、おもしろくもない勉強をして、鍼灸師の免許を取り、いざ開業してみたら、惨敗であった。
治療した患者さんから「もういちど治療してほしい」と言ってこないのだ。
小生が鍼灸を好きでないこと、病気をなおすことに興味がないこと を賢い患者さんたちは、それこそ肌で感じたのではないだろうか。

しかたなく、鍼灸開業までの期間を食いつなぐつもりでやっていた学習塾を今もメンメンとつづけているわけで、カッコわるいことこのうえない。
まぁ学習塾も、成績が上がったときの生徒のよろこぶ顔を見るのがたのしい(下がっちまったときは地獄だが)とか、生徒と冗談合戦をするのがおもしろい などの楽しさはあるのだが。


そんなわけで、はじめの方に書いた「趣味 や 好きなこと の延長線上に自分の天職がある」というフレーズが、小生には、あざやかにきめられたボディブローのようにズシーンと心にひびくのだ。

ご自分の進路で悩んでおられる青春まっただなかの貴殿、小生のような愚かな輩(こういうのをホントの愚輩というのだ!)の轍を踏まないように、自分が好きなもの、心ときめくもの は何なのか? ご自分の心の声によーく耳をかたむけられるよう、お願い申しあげる次第である。


好きこそ ものの上手なれ



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